世界の潮流となっている2050年カーボンニュートラルの実現や、昨今の気候変動による災害の激甚化・頻発化等、四日市港を取り巻く状況は、近年、大きな変化を見せています。 そうした中、四日市港管理組合では、概ね10~15年後を目標年次とする「四日市港港湾計画」の改訂を今年度に実施します。 その前段階として、昨年度に検討委員会を立ち上げ、概ね30年後の四日市港を見据えた議論・検討を行い、今年3月末に新たな「四日市港長期構想」を策定しました。 前回の「四日市港長期構想」は、平成21年に策定されており、策定から15 年が経過しており、四日市港を取り巻く社会情勢は大きく変化してきています。 大きな変化を挙げると先述の通り、2050 年カーボンニュートラルの実現や気候変動による激甚化・頻発化する自然災害の発生、デジタル社会の急速な進展、少子高齢化と生産年齢人口の減少による労働力不足の問題等が挙げられます。 また、四日市港の背後においては、新名神高速道路が新たに開通し、令和8年度には 東海環状自動車道の全線開通が予定されています。 さらに、四日市地区では、令和3年に「四日市みなとまちづくりプラン〔基本構想〕」が策定され、四日市市は、中央通り再編に合わせ、中心市街地からJR四日市駅を越え、四日市港へと人の流れを生み出す自由通路の整備計画を進めています。 こうした四日市港を取り巻く社会情勢の変化等をふまえ、新たな「四日市港長期構想」では、 背後圏産業を物流面から支える国際拠点港湾として、2050 年カーボンニュートラルの実現に向けた対応への取組や、港湾におけるDXやモーダルシフトの促進に向けた取組、選ばれる港としての価値を高めていくための臨港交通体系の強化に向けた取組、そして、親しみや賑わいの創出と安全・安心の確保といった取組、それぞれ焦点を当てた将来像を盛り込むなど、情勢変化に的確に対応していくこととしています。 以下が続きをみる
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