現在、四日市市の地場産業『四日市萬古焼』が厳しい状況に直面しています。 世界的な電気自動車の普及に伴うリチウム需要の高まり等により、本市の代表的な地場産業である『四日市萬古焼』の製造に欠かせない原料である「ペタライト」の入手が困難な状況になっています。 土鍋の国内シェア8割を誇る『四日市萬古焼』ですが、その特徴となる耐熱性に不可欠な原材料が「ペタライト」となります。 「ペタライト」は熱膨張を抑え、ガス等の高火力で加熱しても割れにくいという効果を持っておりますが、今、安定的な確保が難しくなっているのです。 背景には、『四日市萬古焼』ではこれまでジンバブエから「ペタライト」を調達していました。 しかし、自動車のEV化により世界的にリチウム原料の需要拡大が起こり、リチウムを含む「ペタライト」鉱山が注目される様になり、その流れの中で、ジンバブエのペタライト鉱山が中国に買収され、昨年、ジンバブエからの「ペタライト」の輸出が停止してしまいました。 現在、国内外から「ペタライト」の在庫を集めて、なんとか生産を継続していますが、来年にも在庫が限界を迎え、生産続きをみる
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