平成26年度から総務省消防庁消防研究センターにて、大規模地震等による石油コンビナート事故等のエネルギー・産業基盤災害への対応を目的とし、消防ロボットシステムの研究開発が進められています。
そして、この度、緊急消防援助隊のエネルギー・産業基盤災害即応部隊(ドラゴンハイパー・コマンドユニット)が配備されている四日市市消防本部が飛行型ロボットを含む4台の消防ロボットの評価試験に協力することになりました。
消防ロボットの評価試験に協力は、平成29年上半期の静岡市に続いて2つ目の自治体となります。
消防ロボットの概要は以下の通りです。
・飛行型(偵察・監視)ロボット
・走行型(偵察・監視)ロボット
・放水砲ロボット
・ホース延長ロボット
*災害現場に人が近づけないケースを想定し、遠隔操作にて消火活動等が可能になります。
消防ロボットは既に、8月7日に三重県消防学校に搬入されており、操作訓練が行われています。
そして、10月上旬に「昭和四日市石油㈱四日市製油所(楠タンクヤード)」にて、コンビナートの現場での評価試験が行われます。
総務省消防庁は、平成30年度中に全体検証を終え、現場に配備を予定しています。
国が取り組んでいる消防ロボットの評価試験に、四日市市が協力出来ることは光栄なことであり、実際に本市のコンビナート事業所を使って評価試験が行われることは今後のコンビナート災害を考える上でも非常に大きな意味があると考えています。
*飛行型(偵察・監視)ロボット
熱画像カメラ等で火災の状況を偵察、放水の的中を上空から監視、放水砲ロボットへ情報を伝達
*走行型(偵察・監視)ロボット
熱画像カメラ等で火災の状況を偵察、放水の的中を地上から監視、放水砲ロボットへ情報を伝達
*放水砲ロボット
偵察・監視ロボットからの情報を元に放水・泡放射を実施、高い耐熱性(世界最高レベル)